Visual Studio Code はいい

 JavaScript のソースはテキストエディタでも読めるけど、処理順に記述されているわけではないので、そのまま読むのはサイコロを振って5以上なら42Pへ、4以下なら102Pへと飛ばされるゲームブックを1P目からページ順に読むようなものであってってわかんないか。とにかく、処理順に読むには、あっちこっち移動しないといけない。例えば Scene_Map.updateMain の中で $gamePlayer.update を実行しているけど

Scene_Map.prototype.updateMain = function() {
    var active = this.isActive();
    $gameMap.update(active);
    $gamePlayer.update(active);
    $gameTimer.update(active);
    $gameScreen.update();
};

$gamePlayer.update が何をしているのか見ようと思ったら、まず $gamePlayer のクラスがどのファイルに記述されているかを探す必要がある。この「探す」コストを限りなくゼロにしてくれるのが開発環境の『定義へ移動』、$gamePlayer.update にカーソルを合わせて魔法を唱えると $gamePlayer.update のところに連れていってくれる。

 『定義へ移動』を使いたいので、Visual Studio Code を入れてみた。これを選んだ理由は Visual Studio .NET にそこそこ慣れていたから。使い心地も似たようなものだろうと期待していた。ところが『定義へ移動』が使えない。なんか見つからない言われる。ググってみたら「Visual Studio Codeで別ファイルの定義にジャンプしたい」というページが出てきたので覗いてみると、ベストアンサーの人が「javascriptにおいて定義へのジャンプは基本的に無理です。」と回答していた。そして「TypeScript」がどうとかも書いてた。どうやら「TypeScript」てのを倒さないと先へは進めないようだ。私は諦めることにした。

 JavaScript で出来ないのは「別ファイルの定義にジャンプ」。同じファイルであれば右クリックから『Go to Definition』を選択するか [F12] を押すことで『定義へ移動』してくれる。

 Visual Studio Code を使うメリットは多々あるけど、『Rename Symbol』による安全かつ高速な変数名の変更や、複数行選択してから [Ctrl] + [/] によるコメントアウトとアンコメントや、Chrome Developer Tools を用いずにブレイクポイントの設定とステップ実行ができるだけでもかなり助かる。